印西市外からの参加メンバーが多い！その理由とメリット

WILD MOVEでは、現在以下のように3つのカテゴリでランニングクラブを運営しています。この中で「アスリートクラス」は、キッズクラスに参加されていた方の要望で今年から始動しました。

• 小学生向け「キッズクラス」
• 陸上競技者向け「アスリートクラス」
• ランナー向け「ランナークラス」

いずれの場合でも、恐らくクラブを探す際には“通いやすさ”を重視する方が多いでしょう。特に移動時間は遠ければそれだけ大変ですし、継続を考えても近さは重要です。クラブ運営者である私自身も4人の子育て中ですので、これは経験からも分かります。

アスリートクラスは成田・白井でも場所を変えながら練習していますが、WILD MOVEが活動拠点とするのは千葉県印西市。そのため、クラブにご興味を持ってお問合せくださる方の中には、「印西市内の参加者が多い」とイメージしている方がいるかもしれません。しかし実際のところ、WILD MOVEの参加者は市外在住者が多いんです！これは、いったいなぜなのか？この点について、参加者の皆さまより伺っている声をもとに考察しつつ、だからこそ得られるメリットについてご紹介します。

1）近隣エリアにランニングクラブが少ない

まず最初に考えられるのが、印西市をはじめとした近隣地域にランニングクラブが少ないということ。これは、実際に参加されている方から多く聞かれる声です。特にランニングクラブは「ずっと探していた」という方も。東京都内をはじめとした都市部では、いくつものクラブが運営されています。他県に住みながら、そうしたクラブへ会社帰りや休日に参加している方も多いでしょう。

しかし本音では「近くならもっと通いやすいのに」と思われているはず。そのため、市外であっても通いやすいということで、ご参加くださる方がいらっしゃいます。

2）少数制の“教える”クラブ

WILD MOVEは、いずれのクラスも“少数制”です。場合により少し増えてしまうこともありますが、基本的には1桁に留めるようにしています。そのため、全体の人数が増えてくると、新規入会の受付を中止することがありますのでご了承ください。

なぜ少数制なのか。それは、クラブの方針が「各個人に寄り添って教えること」だから。コーチは私一人ですが、参加者が増えれば、それだけ目が届かなくなります。すると、練習も「やれと言われたことをやっているだけ」になってしまうでしょう。もちろん考え抜いた練習メニューをこなせば、ある程度の走力アップは期待できます。でも、本質的な課題改善には至りません。また、ただ与えられた練習に取り組むだけなら、自分だけでも行えます（追い込むという意味ではクラブも意味を持ちますが）。

そうではなく、WILD MOVEは一人一人の走力や課題にしっかり向き合い、個別に教えることを基本とするクラブです。練習内容そのものは全員で一緒に取り組みますが、その内容は参加者に合わせて組んでいます。あるいはコーチとして一緒に並走しながら、走り方を見てアドバイスすることも。これは、1対多というクラブにおいて、可能な人数に限界があるのです。

こうした背景から、WILD MOVEには色んな方が参加されています。“ランニングクラブ”という名称のため「走ることが好き」「走るのが速い」人ばかりと思われがちですが、そうではありません。走ることが苦手だから友達と外で思い切り遊べないという子がいたり、ランニングクラブにもフルマラソンでサブ3.5の方がいれば、これからマラソンに挑戦したいという方も。それでも問題なく皆さんレベルアップを遂げていますが、その理由が少数制。練習内容も、レベルに関係なく取り組めるよう工夫しています。だからこそ、少し遠くてもWILD MOVEを選んでくださる方が多いのかもしれません。コロナ禍においてはマラソン大会が次々と中止になり、ランニングクラブでは「クラブの練習が唯一のモチベーションです」とおっしゃってくださっている方もいます。

3）スケジュールに合わせて無駄なく参加できる

多くのクラブは月会費制ですが、WILD MOVEは「参加した分だけ」のお支払い（アスリートクラスのみ一部固定費あり）。そのため、参加できなくてもお金が無駄になりません。また、ご予算やスケジュールに合わせて参加しやすいようです。

例えば体調不良で参加できなかったり、昨今はコロナ感染を心配して1～2ヵ月休まれた方もいらっしゃいました。逆に悪天候で中止になることもありますが、そういった際は費用が発生しません。無駄が生じないからこそ、無理なく継続できるのではないでしょうか。特にキッズクラスでは、以下のような声が多く聞かれます。

「外での習い事は、梅雨時期になると中止が多いから…」

「振替制度があってもスケジュールが合わず無駄になる」

「仕事やプライベートの予定で参加できる曜日がイレギュラー」

こうした悩みから、それならば…と多少距離があっても足を運んでくださる方が少なくありません。クラブ側としても参加者が義務感を持たず、気軽に自らの意思で参加しやすい環境を心掛けています。

4）走るための土台から取り組む

WILD MOVEの練習に参加されると、驚かれる方が多いかもしれません。いわゆる走り込みは少なく、必ず最初にドリルやラダーなど基本的な運動を行っています。これは走り込んで“量をこなす”前に取り組むべきことについて、子どもから大人まで絶対的に足りていないケースが多いから。十分な筋力が伴っていなかったり、身体バランスが悪かったり、上半身が使えていなかったり。こういう状態でいくら量をこなしても、トレーニング効果は多く得られません。まずは速く（あるいは長く）走るために必要な土台を作り、それがある前提で量的なトレーニングを行う。これがあるから、WILD MOVEのメンバーは多くが着実に走力アップを果たしています。

特に成長期の子どもは、これから骨格や筋肉が発達して身体ができあがっていく時期。このタイミングで土台作りに取り組むことで、いざ身体が成長した際に大きな伸びが期待できるでしょう。実際、例えばキッズクラスからアスリートクラスに上がったメンバーは、大会でも自己ベスト更新や入賞などたくさんの目標を達成しています。もちろん、これは大人でも同様です。

あえて少し離れたクラブに参加する。これには、実のところいくつか近場とは違ったメリットがあるのかもしれません。参加者の様子を見ていると、特に「キッズクラス」「アスリートクラス」では以下のようなメリットが考えられそうです。

1）知らないところで“コソ練”できる

例えば運動が苦手でちょっと周囲に引け目を感じていたり、なんとか追い抜きたい部活の仲間がいたり。その現状打破に向けて、練習の場を探している方は多いでしょう。しかしその姿は、あまり知り合いに見られたくないかもしれません。

少し離れたクラブなら、周囲は知らない人ばかりです。誰も知らないところで努力し、“コソ練”でいつの間にかレベルアップを果たして目標達成！周囲から驚きの声を受ければ嬉しいものですし、それを想像するだけでモチベーションに繋がります。

2）学校以外の繋がりが価値になる

多くの子どもは、学校で出会った人々との繋がりを中心に日々を送ります。もちろん、学校の仲間や先生はかけがえのない存在ですし、大切にすべきでしょう。しかし一方、どうしてもそれ以外の人と触れ合うことが難しくなります。例えば競技の面で言えば、地域トップでも少し外に出れば“普通”かもしれない。その世界を知らなければ、せっかく伸びしろがあっても大きな成長は望みにくいものです。学年・年齢の離れたメンバー同士が一緒に取り組むため、自分にとっての目標も見つけやすいでしょう。

あるいは人間性という意味でも、学校とは違った人間関係は色んなことを与えてくれます。これまで触れることのなかった新しい価値観を知り、競技という全く同じ目標に対してひたすら努力する仲間を得る。感受性が豊かで成長盛りにある子どもにとって、心を育む場にもなることでしょう。あるいは学校で相談しにくいことをクラブメンバー同士で話しせり、常にクラブでは素の自分でいられたり。学校以外での繋がりは、きっと価値ある財産になるはずです。